この時が来た。来てしまった。
コロナ禍前、50代前半のうちに一度は走ろうと思っていた
フルマラソン

本当は奥尻で…のはずだったのが
実現できず、大会ではなく個人的にマラソンと
同等距離を1度走ってみた事はあったのですが。

「ホンモノ」大会は
2年半伸びて、私も50前半から中盤になってもうた。
憎し。コロナめ。

で、やっぱりこれか。デビュー戦は。
2022北海道マラソン。


北海道とはいえクソ暑い真夏に走る(走らされる)名物大会。
今年はフルマラソンのみ、20000人エントリー。
抽選もしっかりあるし 1.7諭吉強支払わなきゃならないし
その上で何でクソ暑い中 苦しい想いをせにゃならんの…

スタート時間は8:30。
40分前、荷物預け場所の付近。ムチャクチャ人がいる。


相当早くに到着、トイレはだいぶ前に済ませてたから
良かったものの、なんぼ並んでるんだか…
で、事前申告タイム割による私のスタート位置は
最終組からひとつ前のHブロック。
後からの記録では、この日の出走者は18290人。
このブロックだけで約2000人(TT)


完走できるべか…むむむ…おしっこ したくなってきた…
でも今からトイレ向かったら戻って来れないべ…
なんて考えている間にスタート時刻。派手なカウントダウン、
号砲!どひゃぁ~っつ


・・・動きません・・・当たり前。
前に15000人もいるんだもの。

ようやくスタートラインを通過したのは10分以上経過後。


ま、ゆっくり行くんだから…とは言えない
関門の問題があるんで少しでも時間は早い方が良いんですが。

人数はいっぱいいますが
設定の速さとそう変わらないスピードで序盤は行けてます。
4キロ過ぎの上りですが。。。なんちゅう人だ。。。


この感じ、3年前にファンランに出場した時
目の当たりにして唖然としましたが
この人混みの中を今後ずっと5時間近くも…(--;

街中に戻ってきてアンダーパスを1キロ程走るんですが

これも息苦しい感じ。閉所恐怖症の人は
この大会は走れないのは間違いなし。

アンダーパスを抜けた途端、曇天が晴天に替わってました。
「ヤバい…」恐れていた灼熱地獄が襲ってくるのか。
気温30℃の下で完走を目指さねばならないのか…

焦らず急がず、ペースを守って創成川通りを北上。
12キロ過ぎに左折、24条通りへ…
ん? あれ。あぁ、嫁さんと息子だ。


私とおんなじTシャツ着てます、黄色は目立つなぁ
(伝説の 笑 奥尻ムーンライトマラソン参加賞)


ほいほい、とーちゃんまだ元気だわ~

それを過ぎても気合を入れる事もなく淡々と走り続けます。
なにせまずは完走は必須、ですから。
一度「名物」新川通りに出た後15キロ過ぎでまた左折。
暫くすると前方から白バイが…?大会関係者のクルマやら
何やら騒がしくなってきて、マジかよっ


先頭の選手がすごい勢いで走っていきました。
まだ16キロ過ぎだよ??なんで同じ人間なのに
こんな差が出るんだ???ふしぎぃ~ とかアホな事考えながら
女子トップもお見送り。間もなく我が社のホープY君も来るよなぁ
と目を凝らしながら走り続けます。
結局凝視しながら走るの疲れて目を離した隙に
すれ違ってた様で(18キロ地点の辺りだと)。

で。ついに名物新川通りの直線路へ。
片道6キロくらい続く直線、心が折れそうになるとか
何も無くて退屈だとか、こんなつまらない路、だとか
東京オリンピックの時に東京あたりから散々けなされた
(地元道民大激怒)コースですが
そんな事ないですよ。
だって


ずぅぅぅぅ~っと人込みですもん。
んな事考えられるわけない。
ひたすら人混みに付いて行くだけ(^^;

25キロ地点近く。有名な巨大エイド(給食所その他)
前田森林公園に到着。
ここ、なんか色々あるって書いてあったんで
とりあえずズラッと並ぶ人の列に私も。


水を貰って、スポンジ貰って、どら焼き(^^)貰って


夏まで沼田町で保管してあった雪で作った
雪玉が配られてるってんで それも貰いました。
太ももとかふくらはぎに塗りたくってクールダウン
さてリスタート…と

スタート時点からずっと「どうしようか…」と
思っていたトイレタイム。
おしっこ って汗と同じだべ。汗を大量にかくんだから
そのうち尿意も解消するべ、と思ってたんですが
そうは問屋が卸さない。
大きくなるわけでは無いけど小さくもなっていかない尿意。
途中何ヶ所もみてきたトイレには必ずそれなりの人数が並んでまして
まぁ次だな ってパスし続けてまして。
ココ、短めじゃね?どうせ一時休憩してるし
って、並んじゃったんですね。


・・・進みません・・・
女子列と男子列は別々なんですが・・・
・・・皆さん、デカい方、なんですわきっと。
・・・あ~ぁ
結構時間食っちゃったなぁ
でもまぁ相当リフレッシュ出来たわぁ さてリスタート♪

程なく折り返し点にたどり着き
(コース中間点ではなく、新川通の折り返しね)


順調に帰り道。休んだおかげかまだ結構快調。
それでも暑さはそれなりで、給水所で水分補給、
頭に掛けたりスポンジを首辺りに挿して置いたり
皆さんの所作を参考にしながら・・・

「30キロでやっと半分だと思え」
事前に多くの方からのアドバイス、そして
諸々の情報にもそう書かれてあるんですが
…30キロ過ぎて感じ始めた異変…
左足親指の爪に違和感。あのイヤな感触。
徐々に強まってきます。
当然足の運びも重くなってくる。。。
ホントに来やがった30キロの壁。
それでも、それなりにクソ暑い中練習してきた成果なのか
「…歩こう…」という欲望はあまり出てきません。
この辺りまで来ると ひょっとして半分くらいの人 歩いてね?
といった感覚に。
戦友 あるいは 屍の中を「すまねぇ 生きるためだ」と
後に残していく、そんな気分にもなります。。。


やっとあと5キロ。この辺りまでほぼ写真なし。
辛かったんだろうに。

で、どこかで「東京マラソンのレジェンドコース」
とか騒がれてた北大構内のクランク。


「気分良かったですぅ」とか
「あの歴史を自分も体験できて幸せ」とか
後でニュースで発言している人たちを見ましたが
ウソつけ 辛いよ。んなこと考えないだろ
この森を抜けるとゴールが近いんだぁ
あと少しの我慢だぁ
とかしか考えられないべ

がんばって前に進む事だけに集中して
やっと、今回の目標地点に到達。
目標地点?
っていうのは。
今回の目標はズバリ「5時間切り」
実は前回2019年まで、この北海道マラソンって
制限時間が5時間10分だったんですね。
幾ら札幌とはいえ30℃近くある夏のマラソン、それで
5時間10分の制限時間って、ハードル高かったですって
(市民マラソンとしては)。完走率80%とか、そんな感じ。


今年は50分も緩くなって制限時間6時間となりましたが
だから完走出来たんだ なんて言われるの しゃくじゃないですか。
で、最も残酷な足切り地点がココ、あとたった2キロでゴール…
という地点で切られる切なさ…だという話だったので。


前回大会までなら4時間50分で通過しなければならなかった地点。
ふっ 6分ちょい、ちょっとしか余裕なかったか(-_-;)

だいぶペースは落ちましたが ここまで来られた。
あぁ 見えてきたよゴール やっと終われるんだ
近くを走っている同走者が
「おぉ~!5時間きれたぁ やったぁ!」と
叫んでいるのが聞こえ、ふと我に返り


不思議な事に目に涙が浮かびまして。
気温27℃。恵まれたな。。。
目標達成。


手渡されたマスクとメダルを付け、自撮り。


おぅっ お疲れさんっ
どこからか「今日ゴルフなんで応援行けないよ」
ってほざいてた上の息子が現れ あれ どうした
「もう終わって帰って来たヨ」

ビールと水と塩飴とか差し入れ。
あんがと。とりあえず頂くわ。


結果はこんな感じでした。
グロスで4時間58分○○秒
ネットで4時間48分××秒
ラップタイムは32分弱/5kmで、30kmまでずっと安定。
30キロ過ぎてさすがにバテましたね、
親指も結構痛くて心折れそうになったし。


こうやって改めて見ると惜しいなぁ
前田森林公園で大体14分は休んでるって事か
下手したら4時間半切れたかも!?

な~んてね。

まずまず、無事完走そして目標も達成(低いけど)。
自分をほめたい (笑)
ってか、大会後に札幌ラーメン共和国にて
早速のご褒美。


この初マラソンに関する よもやま話
更に書き残したいのですが、また今度。


すみませんね 観て下さっていた方々
相当ネタ更新滞ってしまって
なぁ のやつ フェードアウトしたんか?
って思ってたでしょ
不定期に現れますのでご容赦を。


------------------
おヒマならポチッとお願いしますm(_ _)m

人気ブログランキングへ